「会社員としての安定した生活。でも、どこか物足りない…。」
そんな気持ちを抱えたまま日々が過ぎていく中、ぼくは副業を始める決断をしました。
何も変わらない毎日から抜け出すために、
そして自分の手で新たな選択肢を作りたかったから。
今回は、数年前ぼくが副業を始めときのことをお話しします。
「このままでいいのか？」
「あと30年、これを続けるのか？」
昼休みの窓際で、同僚がふとつぶやいたひと言。
なぜかその言葉が、ずっと胸に刺さって離れなかった。
30代になると、同期が次々と会社を去っていった。
ある人は、自分のやりたいことを求めて。
ある人は、スキルアップを目指して。
気づけば35歳を超え、
「このままでいのか？」という葛藤ばかりが残っていた。
仕事がイヤなわけじゃない。
でも、毎日が、どこか薄っぺらく感じていた。
毎朝、決まった時間に起きて、混雑した電車に揺られて会社に向かう。
オフィスに着いたら、定型業務をこなして、夕方には退勤。
帰宅後は夕食を食べて、スマホを眺めて、ベッドに入る。
そして、また同じ朝が来る。
そんな生活を何年も繰り返しているうちに、
カレンダーだけがどんどん先に進んでいた。
休日はある。給料も出る。職場の人間関係も悪くない。
「贅沢言っちゃいけない」って、自分に言い聞かせていたけれど――
ふとした瞬間、心の奥にぽっかりと空いた穴に気づく。
「このまま、何も起きないまま、人生終わるのかな？」
やりたいことがあるわけじゃない。
でも、このままでいたくもない。
未来のことを考えると、理由のわからない息苦しさに襲われた。
いつしかぼくは、スマホで「副業」の情報を探すようになっていた。
変わるキッカケがほしかった
そんなある日、目に入ってきたのは、
「ブログで月◯万円を稼ぐ」
そんな言葉が並ぶページだった。
「怪しいな」「本当にそんなうまくいくの？」
でも、心のどこかで何かが引っかかっていた。
「今のままでいいのか？」と問い続ける毎日に、そろそろ何か変化がほしかった。
「本当にこんなんで稼げるの？」
ブログ副業の記事を読みながら、正直、半信半疑だった。
でも、何もしないまま時間だけが過ぎていくのはイヤだった。
見様見真似でブログを作り、記事を3本ほど書いてみた。
文章を書くこと自体は、嫌いじゃない。むしろ楽しかった。
昔から、文章を通じて自分の思いを伝えるのが好きだったし、このブログも楽しんで書いていた。
でも、どんなに頑張って記事を書いても、
思うような成果が出ない。
アクセスは増えず、収益はゼロのまま。
記事を30本書いても、状況は変わらなかった。
「向いていないのかも…」と、自信を失いかけた。
そんなある朝。
スマホに見慣れない通知が届いた。
『商品が1件売れました』
一瞬、目を疑った。
でも、ちゃんと「あなたのブログ経由で」と書かれている。
たった数十円。
それでも、信じられないくらい嬉しかった。
自分の書いた文章が、
誰かの“選ぶ理由”になった。
あの瞬間、心がじんわりと温かくなった。
会社の評価でも、上司の言葉でも得られなかった感覚。
自分の力で、小さな一歩をつかんだ気がした。
それから少しずつ、記事を書き続けた。
アクセスはゆっくりだけど増えていき、
ほんの少しだけど、収益も得られるようになった。
もちろん、大きな金額ではない。
でも、「会社の給料以外に、収入がある」
それだけで、見える景色がまったく違って見えた。
なにより、自分で書いた記事が、
誰かの役に立って、お金になる。
「やってみる前に諦めてたら、この景色は見えなかった」
そんなふうに、少しずつ、自信が育っていった。
人生は自分で選べる
会社にしがみつかなくても、生きていける。
いや、むしろ、自分で選べる人生の方が、
ちょっと不器用でも、ずっと自由で、ずっと誇らしい。
今のぼくはそんなふうに思えるようになった。
もちろん、副業で一発逆転なんて、簡単じゃない。
でも、自分で動き出した先には、思っていたよりずっと広い世界があった。
結局、その後ブログの収益が大きくなることはなかった。
それでも、あのとき踏み出した一歩が、いまのぼくにつながる第一歩になったことは間違いない。
完璧じゃなくていい。知識がなくても、特別な才能がなくてもいい。
「何かを始めたい」って思ったときには、
もう、人生を変える準備は整っている。
もし今、あなたが少しでも違和感を感じているなら──
その違和感こそが、動き出すサインかもしれない。
自分の手で、自分の人生に選択肢を増やす。
その一歩は、今この瞬間から、きっと踏み出せる。
たあくん
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