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文章力がない人の特徴7つ|たった3ステップで即改善!乱文が整う文章術

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社内文書やメールなど、日常的に「文書を書くこと」が必要な人は少なくありません。プライベートにおいても、友人とのメールやSNSなど「文章を書くこと」は生活に密着しています。

そのため、「文章力」は公私問わず必要なスキルと言えますが、「文章力がない」という悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。

文章力がないと、次のようなデメリットが考えられます。

  • 相手に誤解を与えてしまい、うまくコミニュケーションが取れない
  • 周りからの評価が下がり、信頼されなくなる

しかし、「文章力がない人の特徴」を理解し、ポイントを抑えることで、文章力を改善することができます。

この記事では、教育業界や金融メディアで「わかりやすく伝える」「正しく伝える」ことについてのノウハウを蓄積してきた筆者が、「文章力がない人の特徴」と「文章を改善するための3つのステップ」について解説します。

文章力がない人の特徴7つ|例文あり

「文章力がない人」とはどういう人でしょうか?簡単に言えば、「わかりにくい文章」や「読みにくい文章」を書く人ということです。

「わかりにくい文章」や「読みにくい文章」には、次のような特徴があります。

  • 一文が長い
  • 言葉が足りない
  • 文体がそろっていない
  • 文法が正しくない
  • こそあど言葉が多い
  • 論理が通っていない
  • 伝えたいことが分からない

一文が長い

文章力がない人に多い特徴は、「一文が長い」ことです。「読点(、)」や接続語で文をつなげ、100文字以上の文を書いているケースも珍しくありません。

あれこれと説明をしようとして、一文のなかに情報を詰め込みすぎてしまうことが原因です。

近年物価が高騰していることを受けて、節約をする人が増えてきているが、節約方法は「外食を減らす」「ポイ活」「光熱費を抑える」など多岐にわたっており、なかでもポイ活は人気がある。

近年の物価高騰の影響で、節約をする人が増えた。節約方法は「外食を減らす」「ポイ活」「光熱費を抑える」など多岐にわたっている。なかでもポイ活は人気がある。

一文の適量は40~60文字程度と言われています。適切な長さで文を書くことが重要です。

言葉が足りない・専門用語が多い

情報を詰め込みすぎて一文が長くなるのとは反対に、必要な説明がされていないケースもよく見られます。

書いている人は、頭の中でつながっていても、読んでいる人には言葉足らずで伝わらない場合があります。

また、専門用語が多くて、読者の理解がおいつかないケースもよく見られます。

これらのケースは、どちらも「読者の視点」で文章を書いていないことが原因です。

読者の理解度やレベルに合わせて、言葉を補ったり、やさしい言葉を使ったりする必要があります。

文体がそろっていない

 「常体(だ・である)」と「敬体(です・ます)」が混在していると、文章が読みにくくなります。

敬体で書くと文が長くなったり、文が単調になったりするので、特に理由がない場合は常体で書くとよいでしょう。

ただし、メールや手紙、お知らせなどの文書は、敬体で書きます。

先輩社員のAさんにインタビューをしました。社食のおいしさが、我が社の魅力の1つだと語った。

先輩社員のAさんにインタビューをしました。「社食のおいしさが、我が社の魅力の1つだ」とのことです。

日本語(文法や表現)が正しくない

文法や表現が正しくないと、読み手に混乱を与えます。普段、何気なく使っている話し言葉は、そのまま文章にすると正しくないことも多いです。

日本語が間違っていると、読みにくいだけでなく、稚拙な印象も受けます。そのため、相手に「頭が悪そう」というイメージを与えてしまう可能性もあります。

特に、以下の点が正しくない事例がよく見られます。

  • 主語と述語が噛み合っていない
  • 話し言葉を使っている(ら抜き言葉など)
  • 「てにをは」が間違っている

主語と述語が噛み合っていない

主語と述語が噛み合っていない事例は、とてもよく見られます。この点を意識するだけでも、文章は格段に読みやすくなります。

明日の会議は、13:00開始で、新商品の開発状況についてです。

明日の会議は、13:00開始です。議題は新商品の開発状況についてです。

話し言葉を使っている(ら抜き言葉など)

「ら抜き言葉」や「い抜き言葉」なども、文章力がない人の典型的な誤用例です。これらの言葉が使われていると、読み手に稚拙な印象を与えます。

Aさんは突然やせたので、ダイエットをしてると考えれる。

Aさんは突然やせたので、ダイエットをしていると考えられる。

「てにをは」が間違っている

「てにをは」は、1文字変わるだけで、文の意味が変わってしまうこともあるので、正しく使う必要があります。

Aさんは1ヶ月、ダイエットを取り組んだ。

Aさんは1ヶ月、ダイエットにに取り組んだ。

Microsoft Wordや、Googleドキュメントを使用して文章を書く場合、日本語が間違っている部分は「アンダーライン」などで知らせてくれます。

印がついている部分を見直すだけでも、日本語の間違いを減らすことができます。

こそあど言葉が多い

「これ」「それ」などの「こそあど言葉」が多い文章は、どこを指しているのかが瞬時に判断できず、読みにくくなります。

昨日会議が行われました。その議題は「新商品の名称」についてです。それについて、参加者から多くの意見が出されました。それは次の通りです。

昨日の会議で、「新商品の名称」について、以下の意見が出されました。

因果関係が正しくない

文の中で、原因と結果が正しく結びついていない事例もよく見られます。

従業員のモチベーションを上げるには、生産性を上げ、業務内容を見直す必要がある。

「モチベーション向上」と「業務内容の見直し」の結果として「生産性の向上」が見込まれるので、因果関係が正しくありません。

生産性を上げるには、従業員のモチベーションを上げ、業務内容を見直す必要がある。

このように、一見正しく見えても、因果関係が間違っていることはよくあります。

また、文章全体でも、結論にいたるまでの展開に飛躍がある、論拠が十分でないなどの理由で、論理が通っていないケースも見られます。

物事の因果関係をしっかりとつかむことが重要です。

伝えたいことが分からない

文章全体を通して、結局、「何を言いたいのかわからない」というのも、文章力がない人の特徴です。

昨日メールでいただいた件について、上司から見直すよう指示があったため、私としましては、打ち合わせでお話した方向性を踏襲しつつ、見直しの方向で検討していただきたいと思います。

このような文では、何をすればよいかがわかりません。

相手に失礼がないようにと気を使いすぎて、結局「何を言いたいのかわからない」文章は、ビジネスメールなどでよく見られます。

昨日メールでいただいた件について、大変恐縮ですが、見直しをお願いします。

このように、何をすべきかを明確にした上で、「理由」や「どう見直してほしいか」を明記すると、わかりやすくなります。

文章力がない人に効果的な3ステップ

文章を書くのが得意でない人が、急に文章力を身につけるのは簡単ではありません。文章力がない人は、まずは「読みやすい文章」を書くことを心がけることをおすすめします。

「読みやすい文章」は、読み手がストレスを感じにくく、「文章力があるな」と感じてもらいやすくなります。

たった3つのステップを踏むだけで、文章が読みやすくなります。

  1. 書く:一文に1つの情報のみを書く
  2. 削る:一文を40字以内にする
  3. 読む:「音読」して確認する

書く:一文に1つの情報のみを書く

一文に書かれている情報が多いと、文が長くなり、読みにくくなります。

昨日お送りした明日の会議で使用する資料ですが、部長から修正を指示されたので、修正した資料を再送しますので、添付の資料に差し替えの上、昨日お送りした資料は破棄してください。

一文に書かれている情報が多く、結局、何をどうすればよいのかがわかりにくくなっています。

明日の会議で使用する資料の件です。部長から修正指示がありました。修正した資料を再送します。昨日お送りした資料は破棄してください。

このように、一文に書く情報を1つに絞ることで、読み手が理解しやすい文章になります。これは、プロのライターも基本にしている考え方で、「一文一義」といわれています。

短い文の羅列になると、少し稚拙な印象を与えるかも知れません。しかし、「読みにくい文章」と比べれば、どちらがよいかは言うまでもないでしょう。

文章を書くのが苦手な人は、まず「一文一義」に徹することをおすすめします。

一文一義については、こちらの記事で詳しく解説しています。

一文一義とは
一文一義とは?一読で理解できる文の書き方|3つのポイントで劇的に変わる「一文一義」とは、「1つ文に1つの情報だけを書くこと」です。「一読しただけで理解することができる文章」を書く上で欠かせない、文章表現の1つです。「一文一義」はプロのライターも意識している、文章を書く上での基本です。メールや社内文書など、日常の文章作成にも活用できます。...

削る:一文を40字以内にする

一文一義を意識して書いていれば、基本的に文が長くなることはありません。しかし、どうしても文が長くなってしまうこともあるでしょう。そのようなときは、不要な言葉を削り、一文が40文字以内になるように調整します。

一文の適量は40~60文字程度と言われています。それ以上長くなると、人は「長い」「読みにくい」と感じます。

先程の例文を見てみましょう。

昨日お送りした明日の会議で使用する資料ですが、部長から修正を指示されたので、修正した資料を再送しますので、添付の資料に差し替えの上、昨日お送りした資料は破棄してください。(85文字)

では、この文を40文字以内におさめてみましょう。

明日の会議資料について、修正版を送付しますので、古い資料は破棄してください。

38文字になりました。相手にとって必要な情報だけを取捨選択すれば、40文字程度におさめることは十分に可能です。

また、次の改善例のように、文をわけるのも有効です。

明日の会議で使用する資料の件です。(17文字)
部長から修正指示があったため、修正した資料を再送します。(28文字)
昨日お送りした資料は破棄してください。(19文字)

こちらの文章の方が、丁寧で読みやすくなっているのではないでしょうか。

読む:「音読」して確認する

文章を書くのが苦手な人にとって、とても重要なのがこのステップです。文章を作成したら、読み手になったつもりで、音読をしてみましょう。

文章を書いた本人は、どこに何が書かれているか、どういう論理で書いているかがわかっています。そのため、黙読だと無意識に読み飛ばしてしまいがちです。

「音読」をすることによって、無意識の読み飛ばしを防ぐことができ、「読みにくい部分」や「意味がわからない部分」を見つけやすくなります。

音声読み上げ機能を使って音読してもらうのもおすすめです。より客観的に自分の文章を確認することができます。

まとめ:伝えたいことを一文ずつ書く

「文章力がない人の特徴」と、「文章力がない人に効果的な3ステップ」について解説しました。

文章力がない人は、「一文が長く」「伝えたいことが分からない」などの特徴があります。

相手に伝わる文章を書くには、「何を言いたいか」を明確にし、言いたいことを一文ずつ書いていくという手順が重要です。

「一文に1つの情報のみ書く」「一文を40字以内にする」「音読して確認する」というステップを踏むことで、相手に伝わる文章が書けるようになるでしょう。

なお、文章力を上げるための日常的なトレーニング方法を知りたい人は、こちらの記事も参考にしてください。

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