ビジネス

【悲報】好きなことを仕事にしても、幸せにはなれません

どうも、たあくんです!

GWのような長期休暇明けは、

退職代行の依頼がめちゃくちゃ増えるみたいですね。

多くの人は、人生のほとんどの時間を「仕事」に費やすことになるわけですが、

できることなら、自分の人生にとって幸福度がMAXになる仕事をしたいですよね。

今の仕事が嫌だと感じている人や、

今の仕事に幸福感を感じていない人は、

こんな風に考えるのではないでしょうか?

  • 好きなことを仕事にしたい
  • いまの自分は天職に出会えていない
  • もっと情熱が注げる仕事に出会いたい

うん。確かにそうかもしれません。

だけど、仮にこれらの仕事を見つけたとして、本当に幸福になれるのでしょうか?

最初に結論を言ってしまいますが、

好きなことを仕事にしても、幸福にはなれません。

天職や情熱が注げる仕事には待っていても出会えません。

ちょっと冷めたいかもしれませんが、

今回は、そんな仕事にまつわるお話をしようと思います。

好きなことを仕事にしても幸福度は上がらない

就職活動にせよ、転職活動にせよ、仕事を選ぶとき、

「好きなことを仕事にしよう」

「情熱的になれる仕事を探そう」

といった言葉を、よく耳にするのではないでしょうか?

少々、元も子もない事を言います。

好きなことを仕事にしても、幸せにはなれません。

ぼくの経験談とかそういうことではなくて、

仕事選びに関する、多くの研究で明らかになっていることなんです。

ミシガン州立大学の研究結果を紹介しますね。

仕事に対する価値観で、

  • 1:「好きなことを仕事にするのが幸せ」と考えている人
  • 2:「仕事は続けるうちに好きになるもの」と考えている人

の2つのグループに分け、数年後、

幸福感や年収、キャリアがどう変化するかを調査しました。

仕事をはじめたばかりのころは、1のほうが幸福感が高かったのですが、

1~5年ほど経つと、2のほうが幸福感が高くなるという結果が出たのです。

さらに、年収やキャリアについても、2のほうが上回る結果となりました。

これって、けっこう驚きですよね。

感覚的には、

「好きなことを仕事にする方が良いに決まっている」と思うじゃないですか?

でも、意外と「仕事は仕事」と割り切っている人の方が、幸福度が高くなるんです。

「好きなことを仕事にするのが幸せ」と考える人は、

理想と現実のギャップを感じやすくなり、

ちょっとしたトラブルで幸福感が下がってしまうんです。

一方、「仕事は続けるうちに好きになるもの」と考えている人は、

仕事への思い入れが少ない分、トラブルに強いんですね。

そもそも仕事に対して期待していないので、「こんなもんだ」と受け入れやすいのです。

好きなことを仕事にしている人ほど、

ちょっとした面倒事にあったり、失敗したりしたときに、

「本当は好きではないのかも」

「向いていないのかも」

と感じやすくなってしまうのです。

もちろん、好きなことを仕事にすることを否定するわけではありません。

ただ、好きなことを好きなまま続けたいのであれば、

「仕事は仕事」と割り切るマインドは、

持っておいた方が良いということです。

情熱的になれる仕事についたとしても継続しない

では、「情熱的になれる仕事を探そう」という言葉はどうでしょうか?

情熱的になれる仕事を探すとは、

「だれにでも情熱的になれるものがあり、それを探せば良い」

という考え方です。

言い換えれば、「天職を探せ!」という考え方ですね。

また、元も子もない事を言います。

「情熱的になれる仕事=天職」は探しても見つかりません。

ただこれは、「情熱的になれる仕事=天職」が存在しない

ということでもないんです。

どういうこと?

順番が違うんですね。

仕事への熱量は、これまでの人生のなかでかけてきたリソースに比例します。

つまり、仕事への熱量はあとから湧いてくるものであって、

最初から湧き出ているものではないんです。

ぼくには「ドラム」という趣味があるのですが、

これには、かなりの情熱を注いでいます。

でも、最初は、

「ドラムは情熱が注げそうだ!」という理由で

はじめたわけではないんです。

中学時代、ブラスバンド部に所属していたのですが、

1年生の頃はサックスを吹いていました。

1年生の夏を過ぎたあたりで、打楽器の先輩が

部活を辞めちゃったんですね。

で、

「打楽器足りないからだれかコンバートしろ」

「おう、やっぱ1年のだれかだよな」

となるわけです。

ブラスバンド部の男子なんて、

ヒエラルキーの最下層ですから、

当然、「お前行けや!」となる。

せっかく上手くなってきたサックスを諦め、

渋々、打楽器パートに移動

その中で、ドラムも演奏するようになった。

そんな感じです(笑)

だけど、仕方なくとは言え、やっているうちに、だんだん楽しくなってきて、

練習する時間やドラムのことを考える時間が増えてくる。

練習して、打ち込めば打ち込むほど、

もっと上達したいと思うようになり、さらに打ち込む。

気づけば30年近く経ちますが、

ドラム演奏はいまだに続けています。

30年も人生のリソース突っ込んでるわけですから、

当然、「情熱」もあるわけです。

要は、情熱って、最初からあるわけではなく、

あとからついてくるものなんですね。

仕事でも同じです。

「天職」を情熱的になれる仕事と定義するなら、

天職は待っていて出会えるものではありません。

なんとなくやっているうちに、

だんだん楽しくなってきて、

情熱が湧いてきて、

はじめて「天職」になるというわけです。

アップルの創始者、スティーブ・ジョブズも、最初からテクノロジーが好きで、情熱を注いでいたわけではないんです。

スティーブ・ジョブズは、もともとスピリチュアルが好きだったんですよね。

でも、「楽して稼げる」という動機でテクノロジーの道に進んだ。

「好きなこと」を仕事に選んだわけではないんです。

で、テクノロジーに人生のリソースを注ぐうちに、情熱が湧いてきて、

結果的に「好きな仕事」「情熱的になれる仕事」「天職」になったわけです。

幸福感のある仕事を選ぶには

もう少しだけ、ぼくの「仕事」の話をしますね。

ぼくは15年間、会社員として「編集」の仕事をしていました。

最初は学校の先生になりたかったのですが、

当時教員の採用枠がとても少なく、

なんとなく受けた会社で、仕方なく編集の仕事をはじめました。

最初はめっちゃつまんなかったです(笑)

もともと細かいことが苦手なので、

文章校正したり、何度も何度も同じ文章を読み返したりするの、

めちゃくちゃ苦痛でした。

もうね、ドラムなんか比じゃないくらい、嫌だった。

だけど、何年もやっているうちに、

だんだん慣れてきて、

次第に苦痛を感じなくなってきて、

そのうちに楽しくなってきて、

気づいたら編集の仕事が好きになっていたんですね。

15年もかけて、

嫌い慣れてきた苦痛じゃない楽しいかも好き

と、徐々に状態が変わってきたんです。

正直、まだ「天職」と言えるほどの情熱は湧いてはいませんが、

時間をかけてきた分、「情」くらいはあるようです。

会社は辞めてしまったけど、

今でも、編集の仕事をしているし、

こうして文章を生業にしようとがんばっています!

これって、やっぱり、人生のリソースをかけてきたからこそ

思えることなんですよね。

最初の頃は、「文章で食べていこう」なんて、

微塵も思いませんでしたから(笑)

今回の話をまとめると、

  • 仕事は仕事割り切る方が幸福感が増す
  • 情熱はあとから湧いてくるもの

ということです。

冒頭にも触れたように、

今の仕事に幸福感を感じていない人は、

  • 好きなことを仕事にしたい
  • いまの自分は天職に出会えていない
  • もっと情熱が注げる仕事に出会いたい

と考えてしまいがちです。

しかし、このように考えてしまうと、

結局同じことを繰り返してしまう可能性があります。

仕事は最初から好きである必要もないし、

最初から情熱が注げなくてもいいんです。

最初は「興味がある」「なんか面白そう」「続けられそう」くらいでいいんですよね。

なんだったら、「仕方なくやっている」でも全然OK

仕事は仕事と割り切って、

なんとなく続けているうちに、

だんだん楽しくなり、

情熱が湧いてくる。

結果的にその仕事が、あなたにとって「幸福感のある仕事」になるんです。

P.S

結局のところ、

仕事の幸福度を高める要素って、何なの?

って話になるかと思うのですが、

大部分を占めるのは

自由度達成感なんですよね。

自由度は、

仕事に裁量権があるかとか、

自由な働き方が選べるかとか

達成感は、

前進している感覚が得られるかとか、

成長を実感できるかとか

それって、突き詰めていくと、

会社員である限り無理なんじゃね?

というのがぼくの結論でした。

で、すべてを自分でコントロールできるようになるには、

自分で稼ぐ力を身につけるしかない

そう考えて、ビジネスを1から学び直し、日々実践をしています。

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